広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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ワークショップ「秋色のクレヨンを作ろう」を開催しました

更新日:2024年11月24日(日) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

美術館の庭の木々が色づいてきました。

 

今年はなかなか秋が来ないなあと思っていましたが

季節はちゃんと巡ってくるものなのですね。

 

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そんな美しい秋の色を参考にしながらクレヨンを手作りしました。

茶色、黄色、赤色と華やかな色彩ではないけれど

じんわりと暖かい色のクレヨンです。

 

 

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まずは庭に出て、紅葉した落ち葉や木の実を探しました。

 

パッと鮮やかな色彩のものから鈍い色彩だけど美しい色調のものまで

たくさん探すことができました。

一枚ずつ色合いの異なる葉っぱ。

どれも見ても飽きのこない、不思議な模様をしています。

 

今回のクレヨンの土台になるものはミツロウ。

蜂が作る天然の「蠟(ろう)」です。

 

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描画材は基本的に、

色の素となる「顔料」と糊材を混ぜて作られていますが

クレヨンの場合はミツロウに顔料と少しの油を混ぜて作ります。

 

今回は顔料として、土の成分をベースに作られた物や、

竹炭の黒、抹茶の緑、ココアの茶色などを用意しました。

さてどんな色のクレヨンになるのでしょうか。

 

まずは湯煎でミツロウを溶かし、材料を混ぜ合わせます。

 

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冷めて固まってきたら手で棒状に伸ばし、形を作ります。

 

石鹸のような、ツルツルとして少しベタベタする手ざわり。

粘土細工のようにいろんな形にできますが、

時間が経つと固まってくるので、手早く作業をしなければなりません。

 

 

台の上でコロコロ転がすと棒状のクレヨンになります。

まるで市販品のように綺麗に作られた方もいらっしゃいました!

 

 

出来上がったクレヨンに紙を巻いて、最後に箱に詰めて完成です。

 

 

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ミツロウで作られたクレヨンは、蜂蜜のようなほんのり甘い香り。

炭は想像以上に真っ黒、艶のない深い黒に仕上がりました。

ココアはほんのりチョコレートの香りがしました。

 

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技術の発展により、多くの色を人工的に作り出せるようになりましたが

それでも自然界には初めて見るような色が無数に溢れていてします。

私たちはそのような自然の色を見て感動したり、

創作意欲をかき立てられたりしています。

 

季節を通して、身近な色彩に目をむけてみるのもいいですね。

参加者の皆さん、ありがとうございました!

 

 

 

ワークショップ「ヘンテコ仮面づくり」を開催しました

更新日:2024年10月24日(木) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

こんにちは!

先日開催したワークショップ「ヘンテコ仮面づくり」の様子をお伝えします。

 

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仮面と聞いて思い浮かぶものはなんでしょう。

ヴェネチアのカーニバル、日本の「能」、特撮アニメのヒーロー…

どれも本来の姿を隠し、異なる人物に「変身」しています。

今回の展覧会では、ポールアイズピリがピエロを描いた作品をご覧いただけます。

仮面や化粧で本来の姿を隠し、楽しそうに踊る姿は、

愉快でもあり少し怖さや寂しさを感じます。

 

 

 

材料は色紙、不織布、セロハン、テープ、シール、ストローなど盛り沢山。

想像が膨らむように、様々な素材を用意しました。

さて、どんな仮面ができるのでしょうか?

 

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まずは土台となる厚紙を切ります。

隣どうしで顔の形を描き合いました。

友達の顔はどんなかたちかな?

 

 

 

 

みなさん、どんな仮面を作るかひらめいている様子で、どんどん手が動きます。

 

立体的な構造にしたり

 

 

材料を思いのままに使ったり。

 

 

計画的に丁寧に作る方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

仮面といえば、顔を覆うイメージですが

もはや服のようになっています。

 

 

出来上がった仮面がこちら!

 

 

 

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動物を模したり、野菜をテーマに作ったり、

素材の色や形に反応しながら作ったり、

それぞれのこだわりを感じました。

 

 

そして、仮面を着けた新しい姿は、みなさんとっても楽しそう!

参加者の皆さんありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

ワークショップ「夏休み子ども絵画教室」を開催しました

更新日:2024年8月21日(水) 【nakata Labs  なかたラボ】

 

美術館で毎週開催している絵画教室の夏休み版、

「夏休み子ども絵画教室」の様子をお伝えします。

 

1回目はポール・アイズピリに注目! 


 

アイズピリの作品は、鮮やかな色使いで目を引く作品がたくさんありますが

今回は「背景の色」を見比べてみました。

 

 

こちらの3つの作品、似たポーズをしていますが、背景の色がそれぞれ異なっています。

左は赤、中央は青。

右側の作品は黄色と黒と、いろんな模様が散りばめられています。

 

 

それぞれの絵の登場人物から、どんな印象を受けたか尋ねてみると

左→「怒っている」「緊張している」

中央→「不安そう」

右→「宇宙人みたい」

といった意見が出ました!


色の違い、配色の違いによって印象が変わってくるんですね。

 

鑑賞の後はぬりえをしました!

鑑賞した3つの作品を好きなように色ぬりしてもらいました。

 

 

実際の作品とはかなり違った印象になってきています。

なんだかおもしろくなりそうです…!

 

 

出来上がった作品がこちら!

 

 

 

 

 

色の違いで随分と印象が違いますね。

絵を描くときのアイデアの一つとして覚えておいてくれたら嬉しいです。

  

 

そして第2回目は静物デッサン。

 

まずは展示作品の「果物」を探します。

ブドウ、洋ナシ、柿、りんご、イチジクもしくは栗、メロン、サクランボ、桃…。

 

どれも本物のように描かれているわけではないのに

どうして特定できるのでしょうか。

 

 

メロンには網目模様が描かれていて

ブドウは小さい丸い形がたくさん集まった様子が描かれています。


簡単に描かれているようで、どれも果物の特徴を掴んでありますね。



 


 

鑑賞の後はりんごを観察して描きました。

 

 

りんごは丸いイメージがあるのですが

実は個体や向きによっては少し四角い形をしていたりします。

 

 

今回は鉛筆デッサンに挑戦。いろんな濃さの鉛筆を使ってもらいました。

濃さや硬さが違っていたり、力加減で濃さが変わったり、

鉛筆はいろいろな表現方法を楽しめます。

 

 

 

みなさん、目の前にあるりんごをしっかり見て描けました。

 

 

 

 

鉛筆の濃さも使い分けて明るいところ、暗いところを表現してあります。

 

 

影のグラデーションもしっかり捉えていますね! 

 

 

 

 

自由に色を選べる力も、モチーフを観察する力も

どちらも絵を描くうえで大切な要素です。

今回参加してくれたみなさんが表現することに興味を持ってくれて

たくさん作品を作ってくれたら嬉しいです!


ご参加いただきありがとうございました!

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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