スタッフブログ子どもと美術館
第8回「子ども学芸員の旅」を開催しました。
更新日:2015年8月1日(土)
夏休みですね!
毎日きびしい暑さですが、今年も夏休み恒例のイベント「子ども学芸員の旅」を行いました。
子どもたちにもっと美術館に親しんでもらおう!と始まったこの企画は、小学生を対象にして、美術館や文化施設をめぐりながら、ワークショップなどを体験する一泊二日の旅です。
尾道市内の6つの美術館・博物館が連携した「尾道市美術館ネットワーク」の主催で、おかげさまで今年で8回目になりました。
今年のなかた美術館では、ワークショップ「ミュージアムリサーチ」を行いました。
作品について調べて、“調書”を作成してみよう、というとてもシンプルな内容なのですが、
本物の作品が目の前にあるという美術館ならではのワークショップです。
絵画をよく見ると、絵の具のごくごく小さな亀裂や、欠けてしまっている部分があります。
それらをきちんと記録しておくことは、作品を守るために大切な学芸員の仕事のひとつ。
そのほか作品のタイトルや作者、制作年などの情報の記録ももちろん重要です。
今回はさらに、そこに何が描かれているか、どんな描き方をしているか、などを記入して“調書”を作成しました。
まずはグループで作品をリサーチしていきます。
小さな傷などを探しながら観察していくうちに、その素材や技法が見えてきます。
さらにじっくり見ると、作品の内容や作者が工夫していた部分も見えてきます。
近づいたり、離れたりすることでも、見えるものが変わってきますし、人によってどう見えているか全然違う事もあります。
お互いの気づきを共有することで、見え方がどんどん深まっていきました。
その後は、各自で一枚ずつ作品を担当し、リサーチしてもらいました。
見れば見るほど、色んな気づきがあり、書ききれないほどの言葉がわいてきます。
1人でぐっと集中することで、あらためて絵画の表面には、ずいぶんとたくさんの情報があることが分かるのではないでしょうか。
みな真剣に取り組んでくれて、「コレクションプラス 街を描く」の作品すべての、立派な記録をつくることができました!
絵画を見る楽しみや、学芸員の仕事がどんな感じか、その一端が伝わったでしょうか。
そのほか今回の旅で訪ねたのは、耕三寺博物館、平山郁夫美術館、本因坊秀策囲碁記念館
圓鍔勝三彫刻美術館、尾道市立美術館、MOU尾道市立大学美術館で、合計7施設。
それぞれの館で、その特性を生かしたワークショップを体験しました。
子どもたちにとっては「学芸員」はもとより「展覧会」という言葉も新鮮な様子でした。
また、学年も学校もちがう友達や、美術を学ぶ大学生スタッフたちとの出会いも、大きな経験ではないでしょうか。
なかには親御さんと離れて宿泊するのは初めてという子も。
新しい友達と思い出をつくりながら、ちょっと大人になり、美術にも親しめる旅になったのではと思います。
ご参加、ご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました!