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ミュージアムコンサート『バロックダンスとともに』
更新日:2016年7月9日(土)
こんにちは。
先日の梅雨の合間の晴天に恵まれた日曜日、
チェンバロミュージアムコンサート『バロックダンスとともに ミューズたちの語らい』を開催しました。
ダンスを高野恵さんと勝田寛子さん、チェンバロは小田郁枝さんにご出演いただきました。
今回は久しぶりにスライドを使って、バロック音楽の歴史をレクチャーしながらのコンサートです。
17〜18世紀、王侯貴族にとって音楽は術や剣術などの武芸と並ぶ、
重要な教養のひとつとされていました。
舞踏会や式典など、なにか行事がある際には必ず音楽が奏でられ、
その度に新しい曲を作曲する宮廷音楽家は、重要な役職でした。
W.バード、F.クープラン、C.ペツォールトなど、宮廷に仕えた音楽家たちの曲をお送りしました。
バレエにも似たステップと軽やかなしぐさのバロックダンスと、
チェンバロのきらびやかな音色で、まさに贅沢そのものといった雰囲気です。
チェンバロも楽器のなかの花形で、華麗な音色と装飾は、存在感を持っていました。
だからこそ一時は特権階級の象徴とされて、廃れてしまったのですが、
現代では当時の音色を再現できる楽器として、研究が進められています。
今わたしたちが多様な音楽や楽器の演奏を楽しむ事ができるのも、
様々な作曲家たちが作る音楽が積み重なってきたからこそだと思うとおもしろいですね。
いっときタイムスリップしたような、暑さを忘れるひとときでした。
ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。
次回のチェンバロミュージアムコンサートは
8月21日(日)
夏らしく、力強いトランペットの音色で
バロック音楽をお楽しみいただけます。
ぜひお誘い合わせのうえ、ご来場ください。