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親子ワークショップ「夜の美術館を探検しよう」
更新日:2018年8月11日(土)
今年の夏は、驚くほど暑い日が続いていますね。
ということで、少し涼しい時間帯にワークショップを開催しました。
親子ワークショップ 「夜の美術館を探検しよう」 です。
昼間とは違う環境で作品を鑑賞したら、どんなふうに見えるでしょうか。
スポットライトを消して展示室を暗くしました。
そして、子どもたちにこんな懐中電灯を持ってもらいました。
この形は、植物が葉を空に向けて地面にはっているシルエットで「ロゼット」と呼ばれています。
冬を越すときにこの形になることが多いそう、もしかしたら空き地などで目にしているかもしれません。
当館ディレクターであり出品作家の三上清仁の作品から発想を得ています。
暗闇でライトをつけると、葉っぱの一枚一枚の形がくっきり映ります。
さて、暗闇の中にはどんな作品があるのでしょう。
懐中電灯で照らして探しました。
暗闇のため一部分ずつしか見えませんが、
視野を限定されることによって、作品の細部まで鑑賞できました。
下からライトを当ててみると、絵の具のボコボコがくっきり見えました。
次は懐中電灯をバージョンアップ。
中に透明の折り紙やセロハンを入れてみます。
すると、色鮮やかなロゼッタが映し出されました。
キラキラとステンドグラスの様で、とても幻想的でした。
そして、閉館後ならではのことをもう一つ。
目だけでなく、体全体を使って作品を鑑賞したいと思い、
「もうひとり」の作品にも使われている大きなブルーシートを展示室一杯に張り巡らせました。
そしてガバッともぐりこみ、懐中電灯を照らしたり、床を這って石を探したりしました。
シートを仰いでバッサバッサと音もたてました。
ワークショップの間、子どもたちはお父さんお母さんと作品についてたくさん話をして、
私たちに見つけたことを色々教えてくれました。
大きな声を出したり、寝ころんだり、楽しい夜でした。
また昼間にもう一度鑑賞すると、新たな発見があるかもしれません。
参加者の皆さん、ありがととうございました。