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ミュージアムコンサート『チェンバロのはじまりと広がり』を開催しました
更新日:2018年12月2日(日)
毎年、秋のチェンバロコンサートは、いつもより本格的な90分のプログラムで行っています。
今回は形状の異なる2台のチェンバロとリコーダーとのアンサンブルをお届けしました。
チェンバロを坂由理さんと小田郁枝さんのお二人、リコーダーは川本真利江さんによる演奏です。
チェンバロが活躍していたバロック時代は約150年間あり、その初期から後期までに個性豊かな作曲家たちが誕生しました。
バッハやヘンデルといった大家に比べると、耳にする機会こそ少ないかもしれませんが、初期から中期に活躍したファーナビー、ヴィアダーナ、スヴェーリンクといった作曲家たちの曲にも新鮮な輝きがあります。
2台のチェンバロはそれぞれ音色も違っており、小型チェンバロであるヴァージナルは凛とした澄み渡るような音色、大きいチェンバロは艷やかな音色です。
そこに伸びやかなリコーダーの音色が折り重なって、ソロや連弾などでさらに色とりどりの響きになっていきます。
また奏者のみなさんには、トークでは緊張感と迫力がみなぎる演奏とはうってかわって、それぞれの音楽家たちの魅力的なエピソードを気さくな雰囲気でお話いただき、会場は時折笑い声に包まれました。
バロックの時代を音楽でたどりながら、想像をふくらませていただけたでしょうか。まるで時間旅行をしたような楽しい気持ちになりました。
ご参加いただいた皆様、奏者の方々、どうもありがとうございました。
次回のコンサートは
12/23(日)クリスマスミュージアムコンサート
当館のチェンバロコンサートでは初めての共演となるコントラバスが登場します。
クリスマスを彩る豊かな音色をどうぞお楽しみください。