スタッフブログコンサート
「シチリアーナ」開催しました。
更新日:2013年8月11日(日)
毎日毎日、本当に暑いですね。
ぐったりしてしまいますが、そんな暑さを吹き飛ばすべく!
チェンバロミュージアムコンサート「シチリアーナ」を開催しました!
地中海に旅したような気分・・・とまではいかないかもしれませんが、
ひととき、暑さを忘れるような優雅な演奏をお届けできたのではないでしょうか。
今回、出演者の古楽アンサンブル「ラ・リューティステ」の皆さんは、
なんと、はるばる大阪から来てくださっています。
「ラ・リューティステ」とは、フランス語で“リュート弾き達”という意味。
大阪を拠点に、リュート奏者の高本一郎さんの指導のもと、活動していらっしゃいます。
小田郁枝さんと合わせて総勢11名。
一枚の写真に皆さんを収めるのもなかなか難しい、なんとも迫力ある楽団です。
今回使われた楽器は、なんと全11種類!!
日本の琵琶にそっくりなリュート
大型のリュートで、低い音が出るテオルボ
リュートと同時期にスペインで使われたヴィゥエラ
弦が5本のバロックギター
中世のバグパイプ
リコーダーもソプラノ、アルト、テナー、バス
そしてチェンバロとイタリアンヴァージナル。
さらにソプラノの歌声が加わって、おそらく、これまでで一番楽器の種類が多いコンサートだったのではないでしょうか。
コンサートのタイトルにもなった「シチリアーナ」は、初期バロックの舞曲のひとつ。
ゆるやかなリズムが特徴で、リュートの心地よい音色と、すこし寂しげなリコーダーの音色が、たゆたう波のように響きます。
この他、離れる街や人々への思いを歌った「インスブルックよ、さようなら」、
16世紀にスペインの王宮で流行した「私のいい人」
バグパイプが印象的な、今年で生誕450年のジョン・ダウランドによる「今こそ別れの時」などなど
1500年代を中心にして、ソロや合奏で、ヨーロッパ各国の華やかな楽曲を演奏していただきました。
途中、高本さんによる質問コーナーも。
リュートやバロックギターなど、すこし音が小さいのですが、
バロックの頃は、今のように大きなホールで大勢の人に向けて演奏されるのではなく、
王様が寝る前なんかに聞いていたんだそうです。
確かに、うっとりいい夢が見られそうな、柔らかくて優しい音でした。
空間いっぱいに響くバロックの音色、みなさまお楽しみいただけましたでしょうか?
出演者のみなさま、お越し頂いたみなさま、どうもありがとうございました!
次回のチェンバロミュージアムコンサートは10月27日(日)
バロックの弦楽器とチェンバロでお届けします。
どうぞお楽しみに!