スタッフブログnakata Labs なかたラボ
nakata Labs 「花の束」
更新日:2014年4月6日(日)
今日は nakata Labsワークショップ「花の束」を開催しました。
講師は中 光子(なか みつこ)さん。
様々な依頼に応じてアレンジやブーケを作るフラワーデザイナーとして、
尾道で教室なども主宰されています。
花束の作り方の基本を教えていただきます。
今日は白いバラを中心に。
香りがとっても爽やかでした。
まずは花の長さを揃えて、カットしていきます。
枝分かれしているものも、2つにカットして使います。
束ね方は、ヨーロッパで一番多いスタイルである“スパイラル”で。
丸く広がった花束になります。
左手に花を持って、次の花を一本ずつ回転させながら差し込み、束ねていくのですが、これがなかなか難しい。
今日は、それを簡単にする方法を教えていただきました。
まず5本ずつくらい、クロスさせた小さな束を作り、
その小さな束を、さらにクロスさせて束ねるという方法です。
うまくスパイラルになれば、この通り、自立します!
均整が取れている証しですね。
ラッピングはせずに、そのまま活けるとこんな感じです。
やさしく束ねてあるので、このままで大丈夫。
水を換えたりする時も、形が崩れないので良いですね。
そしてラッピングには、ただ飾るだけでなく、乾燥などから花を守るという大事な役割もあります。
描かれた花は、しおれたり、枯れたりはしませんし、
ある意味では、画家の思い通りの形と色で存在しています。
しかし生きた花は、なかなか思い通りにはいきません。
束ねる時も、それぞれ異なる花や葉を、長さやバランスに気をつけながら、
力を入れすぎないように優しく。
そして、元気がなくならないように、お水で休ませたり・・・。
生きた花はやはり特別ですね。
だからこそ、それを描いて姿を留めようとした画家たちや、
描かれた花を手に入れて、部屋に飾って眺める人々は、
切なくて、欲深くて、人間らしいなあなどと思いました。
今日つくった花束が、誰かのプレゼントになったり、
それぞれのお家を飾ったりするんだなと想像すると嬉しくなります。
ご参加下さった皆さま、ありがとうございました!
さて、美術館前の桜土手は葉桜になってきました。
“花に嵐”とはこのことかというような日も多いように感じますが、まだまだきれいです。
開花が遅かった分、特別にちょっとだけ長く楽しませてくれているようです。
開催中のコレクションプラス「花のある家」は4月20日[日]まで。
とうとう、あと2週間となりました! どうぞお見逃しなく。