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ワークショップ「絵の中の街並みスケッチ」を開催しました
更新日:2015年7月9日(木)
先日、ワークショップ「絵の中の街並みスケッチ」を開催いたしました。
展覧会の作品を好きな画材で模写をする、というとてもシンプルな内容ですが、
日本ではなかなか体験出来ないプログラムではないかと思います。
まずはじめに展覧会作品を鑑賞したのですが、
普段は純粋に鑑賞できる作品も、これから模写をすることを考えると
これは描きやすそう、難しそうといった目線で作品を見てしまいます…。
そして作品を選んで描きはじめます。
慎重に鉛筆で形をとっていきます。
ただ、今回展示してある作品は建物が描かれた作品が多く、
しかも外国の建物は窓がたくさんあったり複雑な形をしていたりして
形をとるのにかなりの集中力を必要とします…!
皆さん黙々と描いておられました。
着彩の道具は、水彩絵の具やアクリル絵の具、クレヨン、色鉛筆を使いました。
こちらの方は、ブラマンクが描いた田舎町の風景を透明水彩で描かれていました。
ブラマンク独特の、ずっしりとした空気が一転してさわやかな作品になりました。
ブラマンクの作品がザアザアと大きな木を揺らしながら吹く風だとすると、この模写された作品はさらさらと
穏やかな風が吹いているようです。
画材が変わるとまた雰囲気も変わりますね。
それも模写の面白いところの一つです。
今回は3時間の制作時間だったのですが、まだまだ時間が足りない、あと1日描きたいという声も!
確かに観察しながら正確に形をとっていって、
色味も真似して描くためにはじっくりじっくり描き進めなければなりません。
なかなか根気のいる作業でしたが、模写をしていくことで鑑賞だけでは気づかないことを
発見することができました。
参加者の皆さん、ご参加頂きありがとうございました。おつかれさまでした!(←心をこめて…!)