スタッフブログ子どもと美術館
第9回『子ども学芸員の旅』
更新日:2016年8月21日(日)
さて、夏休みも残りわずかになりましたが・・・尾道の夏といえば『子ども学芸員の旅』!
すっかりおなじみの方もいらっしゃるかと思いますが、改めてご紹介を。
尾道市内の小学生のみなさんと一緒に、美術館や文化施設を
めぐりながらワークショップを体験する一泊二日の旅。
市内の6つの美術館・博物館が連携した「尾道市美術館ネットワーク」の主催によるものです。
なかた美術館では展覧会『海景 umi kei』にちなんで、「海の生きもの図鑑」というワークショップを行いました。
今回は海をテーマにした作品をたくさん展示しているのですが、作品には描かれていない海の中までを想像して、新しい生きものを見つけてみようという内容です。
本物の図鑑をヒントにしつつ、まずは手を動かしながら考えられるよう、
「フロッタージュ(こすりだし)」を行いました。
凹凸の上に紙を乗せて、鉛筆でその模様を写し取ります。
(コインなどで試したことがある方も多いのではないでしょうか)
これが海の生きものらしい、ウロコの感じや透けた感じなどの質感を出すのにぴったり。
その紙を切り抜いて、コラージュしながら生きものを形作っていきます。
みなさんには “発見者” として、特徴の解説や名付けもしてもらいました。
自分がどうやって生きればいいかとか、どうでも良いことで悩む『ユージューフダン』
においはお菓子、味はしいたけ『すばどい』
自分でもペンギンかイルカか分かっていない『イエローマウス』などなど
おしゃれなやつから、毒を持っているやつまで、
そのほか、今回も耕三寺博物館、平山郁夫美術館、本因坊秀策囲碁記念館、
圓鍔勝三彫刻美術館、尾道市立美術館、MOU尾道市立大学美術館で、合計7施設を訪ねて、
それぞれの作品を鑑賞したり、ワークショップを体験しました。
新しい友達との出会いもあり、美術を通して楽しい思い出をつくってもらえたでしょうか。
毎年のことですが、例年よりも一段と厳しい暑さのなか、元気いっぱいに旅を終えることができ、
みなさんに楽しかったと言ってもらえて、美術館としても喜びもひとしおです。
ご参加・ご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
そして今年も、この旅の成果や作品を展示する『子ども学芸員 作品展』を開催します。
9月3日(土)〜9月11日(日)
9:00〜17:00
入場無料、会期中無休です。
もちろん、子ども達が “発見” した新種の海の生きもの達も展示します。
ぜひお気軽に足をお運びください。