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ミュージアムコンサート「クローバー畑で パンフルートとチェンバロの調べ」
更新日:2018年6月12日(火)
更新が遅くなりましたが、4月のミュージアムコンサート「クローバー畑で」の様子を振り返ってお伝えします。
櫻岡史子さんによるパンフルートと、小田郁枝さんのチェンバロの共演です。
パンフルートは世界最古の管楽器で、ハーモニカやパイプオルガンのご先祖さまとも言われ、その歴史は古代ギリシャまでさかのぼります。
牧神パーンの笛として西洋絵画ではおなじみの楽器ですが、実際の音色を聴く機会はあまりないのではないでしょうか。
現在はルーマニアで民族楽器 “Nai(ナイ)” として演奏され、ヨーロッパを中心に知られています。
この日の櫻岡さんは素敵な刺繍が施されたルーマニアの民族衣装で登場してくださいました!
パンフルートは羊飼いの笛でもあり、その音色は遠くまで響きわたるように高らかです。
そしてシンプルなつくりで、ここまでの表現ができるのかと驚くほどのダイナミックな演奏でした。
実際に、とてもたくさんの息を使う楽器でもあるそうです。
どこか懐かしい音色のチェンバロが、ぴったりと響き合っていました。
ルーマニアやスペイン、カタルーニャの民謡や古曲などを雰囲気たっぷりに、エーデルワイスやグリーン・スリーブスなどをよく知っている曲も新鮮に、そしてヴィヴァルディやオキャロランのフルート協奏曲のアレンジまで、多彩な楽曲をお届けしました。
ご参加頂いた皆様、奏者のお二人、どうもありがとうございました!
次回は、6/24(日)
チェンバロと、優しい音色のオカリナアンサンブルの共演です。
どうぞお楽しみに。