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ワークショップ「お茶の色々」を開催しました
更新日:2019年4月27日(土)
尾道は爽やかな風がふいて気持ちの良い季節です。
先月開催したワークショップ「お茶の色々」の様子をお伝えいたします。
講師は、広島県世羅町でお茶の栽培から製造まで行う
Tea Factory Gen の高橋玄機さん。
日本では各地でお茶の栽培がされていて、世羅町もその一つでした。
しかし時代の移り変わりとともに、お茶づくりは衰退していきました。
茶畑は荒れ放題となっていましたが、近年茶畑を再生する取り組みが行われています。
当日はたくさんの方にお集まりいただきました。
今回のワークショップでは、展覧会に合わせて、
お茶の栽培や製造方法に焦点を当ててお話して頂きました。
お茶の木、学名は「チャ」。実はツバキと同じ仲間だそうです。
ツヤツヤした葉っぱがツバキに似ていますね。
まずはお茶の製造方法をレクチャーしてもらいました。
お茶の葉っぱは摘み取ったとたんに発酵が始まるので、火を入れて発酵を止める作業が必要です。
そのため茶摘みの季節は夜遅くまで作業が続くそう。
太陽の下での長時間の作業も多く、体力のいる仕事です!
栽培の過程では、木や土壌に負荷がかからないように心がけていらっしゃいます。
お茶の歴史も紹介してもらいました。
もともと薬として伝来したお茶は、嗜好品として広まり
やがて千利休らによって「茶の湯」の文化として親しまれるようになりました。
その後も江戸時代には「煎茶」が登場し、現在お茶は日本の生活になくてはならない存在です。
家庭で煎茶を美味しく淹れる方法も教えていただきました。
お湯の温度と蒸らし時間がポイントの様です。
ちょっとしたコツで格段に美味しくなりました。
緑茶、和紅茶、緑茶にお茶の花をブレンドして香りをつけた「茶花茶」をご用意いただきました。
Tea Factory Gen では、他にも
ほうじ茶や、茶葉を尾道の潮風に当てて干した「浜茶」なども製造されています。
今回のようなワークショップの開催や、
ふらりと立ち寄って一服できるティースタンドのオープンなど、
人々が気軽にお茶に親しんでもらえるように、
様々な角度でアプローチを続けているTea Factory Gen 。
その根源には築きあげられたお茶の文化を守り続けていこうとする情熱がありました。
高橋さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。