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ミュージアムコンサート&レクチャー「How to play the チェンバロ vol.2!!」を開催しました
更新日:2022年4月28日(木)
4/24(日)にチェンバロコンサート&レクチャー「How to play the チェンバロ vol.2!!」を開催しました。
今回はいつものコンサートとは一味ちがう、レクチャーを織り交ぜた形でした。演奏と講師を務めてくださったのは小田郁枝さんです。
まずはチェンバロの仕組みを学びました。チェンバロは弦をジャックという爪のようなもので弾いて音を奏でることなどを、見た目が似ているピアノと比べつつわかりやすくお話してくださいました。
チェンバロは指を細かく使って演奏する楽器です。実際に色々な楽曲を演奏しながら、指使いについても教えていただきました。
なんと今回はカメラを設置して、演奏する小田さんの手元をスクリーンで見ることができました!
チェンバロはピアノよりも音の強弱がつけにくく、指だけでさまざまな音を奏でる必要があります。
強調したい部分の前には「アーティキュレイト」を入れます。アーティキュレイトとは、音同士のつながりに様々な強弱をつけてメロディーをしっかりと分けることを言います。
チェンバロの場合は音と音の間を切るように、しっかりと鍵盤から指を離すことで、その後のメロディーを強調することができます。
演奏されたペツォールトの《メヌエット ト長調》はアーティキュレイトを入れて拍感を伝えてくれました。
音と音を重ね合わせてなめらかにつなげることもあります。これをオーバーレガートと言います。ペダルのないチェンバロでは、前の音の指を戻すより先に、次の音を奏でることで、音が美しく重なります。
チェンバロの楽譜には先ほどのアーティキュレイトや、上下の鍵盤どちらを使うかなどの細かな指示は書かれていません。そのため、チェンバロには自由な楽しさがあると小田さんはお話しされました。
しかし、クープランの《恋のうぐいす》の楽譜にはオーバーレガートの印がたくさんついています。これはクープランからの「この通りに弾きなさい」という指示で、美しく演奏するためにはこの楽譜の指示を絶対に守らなければならないようです……!楽譜通りに演奏された《恋のうぐいす》からは、素敵な音の重なりを感じました。
また、チェンバロでは主にバロックの楽曲を演奏しますが、今回はロマン派の楽曲も演奏してくださいました。オギンスキの《ポロネーズ イ短調》です。他にも2段ある鍵盤を使い分けて《アマリリス》を、オールドフィンガリングという指使いを示しながら《まぬけなシモン》を演奏してくださいました。
コンサートの後には、学んだことを活かしつつ演奏に挑戦する参加者の姿も!
チェンバロについてたくさん学びながら、楽しい音楽の時間を過ごすことができました。
昨年の同じ時期にもレクチャー形式のコンサートを開催しており、今回はその第2回で、続けて参加された方はより楽しんでいただけたかと思います。
来年の4月に第3回も予定しておりますので、チェンバロについてもっと知りたい!という方はぜひお越しください^^
ご来場いただいた皆さま、そして演奏とレクチャーを務めてくださった小田郁枝さん、どうもありがとうございました!!
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次回のコンサートについては決まり次第、このブログやチラシ等でお知らせします。
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