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ミュージアムコンサート「How to play the チェンバロ vol.4!!」を開催しました
更新日:2024年5月9日(木)
皆様こんにちは。新緑が美しく、爽やかな季節ですね。
なかた美術館では4/29(月祝)にチェンバロコンサート「How to play the チェンバロ vol.4!!」を開催しました。今回は毎年恒例のレクチャーを兼ねたコンサートです。チェンバロの仕組みや演奏方法を学び、実際にその場で参加者の方にもチェンバロに触れていただきました。
演奏と講師を務めてくださったのは小田郁枝さんです。
チェンバロは、ジャックという木片の先についたプレクトラムという爪のようなもので弦を弾くことで音が出ます。形がよく似たピアノはハンマーで弦を叩いて音を出す打鍵(だけん)楽器ですが、チェンバロはギターやハープ、琴のように弦を弾いて音を出す撥弦(はつげん)楽器です。ピアノよりも軽やかな音を奏でます。
小田さんが演奏してくださった《アマリリス》からは、チェンバロの軽やかで華やかな音色がよく伝わりました。
指先を使って演奏するチェンバロは音の強弱が付けにくいです。そのため、アーティキュレイトという、音と音を切るような演奏方法で"拍感"を持たせて音を強調します。腕ではなく、指だけの動作でアーティキュレイトを入れるのがポイントです。バッハの《マーチ ニ長調》や《インヴェンション No.1》ではこのアーティキュレイトによる拍感を出した演奏が行われました。
チェンバロはペダルが無いため、音を響かせることも指の動きだけで行わなければなりません。次の音の鍵盤に指を移すとき、前の音の鍵盤に少し長く指を留めておきます。こうすることで、音の響きが長く続き音と音が繋がったような感触になります。《プレリュード ハ長調》はこうした音の広がりを使って演奏されました。とても滑らかに音色が響き渡り、心地よかったです。
参加者の方もたくさんチェンバロに触れて、学んだことを実践していました。お子様から大人の方まで、さまざまな方に触れていただきました。2段の鍵盤を使って演奏された参加者さんの姿も見えました。
今後もさまざまな形でのコンサートを予定していますので、皆様ぜひお越しください。
ご来場いただいた皆様、そしてレクチャーと演奏を務めてくださった小田郁枝さん、どうもありがとうございました!
次回のコンサートは6/23(日)チェンバロミュージアムコンサート
次回はフルートとチェンバロの共演です。鳥や自然にまつわる楽曲が演奏されます。どうぞお楽しみに!