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ワークショップ「絵画のブローチを作ろう」を開催しました
更新日:2024年6月2日(日)
皆さん、「プラバン」をご存じですか?
熱を加えると縮む性質を利用したプラスチック製のホビー用品で
ペンで好きな絵を描いてキーホルダーなどを作ることができます。
先日開催したワークショップ「絵画のブローチを作ろう」では
プラバンを使って展示作品のブローチを作りました!
まずはじめに、館内をゆっくり巡りました。
小さなプラスチックの板にペンでドローイング。
色んな絵のかけらが集まりました。
プラバンのいいところは透明なので絵を写し描きができるところ。
好きな絵のコピーを選んで転写します。
写して描くことは「ずるい!」と思うかもしれませんが
転写していくと、その作家のタッチや色の重ね方の特徴をつかむことができ、
絵を描くのが苦手な方でも、気負わず取り組むことができます。
転写したらオーブントースターで焼きます。
しばらくすると熱によって縮まってきます。
しゅるしゅるしゅるー!と、みるみるうちに小さくなりました!
出来上がったブローチをいくつかご紹介します。
今回の描画材として使った油性ペンは鮮やかな発色なので、
同じく鮮やかな色彩が印象的なポール・アイズピリの作品が人気でした。
アイズピリの絵には、実は色がたくさん隠れています。
肌の色には緑や青、紫などいろんな色が使われていますが、ペンでうまく表現されています。
こちらは香月泰男の「芙蓉」。
りぼんを使ってデコレーションを施してくれました。
こちらの2点は鈴木信太郎の「ばら」。
軽快な筆致まで再現されています。
小林和作「夏の果物」。
ペンの太さを変えながら背景の油彩の表情を表現しています。
どのブローチも、少ない色数をうまく組み合わせながら、
油絵の色味を忠実に再現されていました。
そしてこちらは番外編。
導入として描いたドローイングもオーブンで焼いて、キーホルダーに仕立てました。
透明な素材に、それぞれの線のタッチが生きていて素敵です。
胸元に、カバンに、色んなシーンで使っていただきたいですね!
参加者の皆さん、ありがとうございました!