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「アイズピリをめぐる人々 第一章:画廊と出会い、共に歩んだ時代」が始まりました
更新日:2026年3月29日(日)

尾道では桜も見頃を迎え、季節はすっかり春です。
そして当館では、先日より新しい展覧会「アイズピリをめぐる人々」 がはじまりました。
コレクションを代表する画家ポール・アイズピリについて、その周囲の人々にも焦点を当てながらご紹介する展覧会です。
副題は「第一章:画廊と出会い、共に歩んだ時代」として、
初期から中期にかけてのアイズピリの画業を支えた「画廊」と縁が深い作品や、関連する資料を展示しています。
本展のために特別にお借りした作品8点も含めてご覧いただける貴重な機会になっています。

アイズピリの初期作品は、重厚な色彩とマチエールが特徴です。
形をしっかり描写する骨太な写実から、徐々に装飾的な要素が増え、形のデフォルメが進み、色彩も明るくなっていく作風の変化も見どころです。
画家の歩みに思いを馳せながらご覧いただければ幸いです。

第4展示室のコレクション展示も、「人」のつながりにフォーカスして作品を選びました。
フランス近代絵画のコレクションからは、近代絵画の父とも称されるポール・セザンヌを中心に、
彼と共に創作活動を行った印象派の画家ルノワールや、20世紀初頭のパリでセザンヌの回顧展に影響を受けた画家たちの作品を展示しています。
日本近代洋画のコレクションは、小林和作を軸に、彼とつながりの深い画家の作品をご紹介しています。

和作が尾道への転居と共に参加した「独立美術協会」の画家たち、
そして和作の傘寿を祝って結成された「八樹会」の仲間たちの作品をご覧いただけます。
(ちなみに小林和作もセザンヌを深く敬愛していた画家のひとりなので、セザンヌつながりでもあります)
「小林和作記念室」も春の展示に衣替えしましたよ。
中国地方の最高峰・大山や信州の春を描いた風景画のほか、やさしいタッチの静物画なども展示しています。

さらにちょっとした、でも美術館にとっては大きなお知らせです!
とうとう、展示室の照明をLEDに一新いたしました!!
今までも部分的にLEDを使っていたのですが、新しいものを全面的に導入いたしました。
より自然、かつ安定した光で、作品の色彩や細部がしっかり&くっきり見えるようになっているかと思います。
光源を直接見るのはオススメしませんが、新しい光に照らされた空間で作品をお楽しみいただければ幸いです。

装い新たになった展示室で、皆様のご来館をお待ちしております。