スタッフブログnakata Labs なかたラボ
夏休みのなかた美術館
更新日:2026年8月28日(金)
こんにちは。
いよいよ8月も末になって、久しぶりのブログ更新になってしまいましたが、
開催中の「アイズピリをめぐる人々 第一章:画廊と出会い、共に歩んだ時代」

本展では、コレクションに加えて、特別にお借りした作品や写真資料もあわせて、
画家アイズピリの歩みをご紹介しています。
まだご覧になっていない方は、ぜひ この機会に足をお運びいただければ幸いです。

さてさて、そしてこの夏休みには様々なプログラムを行いました。
「おやこ向けギャラリーツアー」では、カラフルな窓をつけた「鑑賞シート」を手づくりして、
ライトと組み合わせたり、
虫めがねや双眼鏡を使って、絵を遠くから見たり、近くから見たりしました。

展示室が “貸切状態” になるタイミングでは、照明を落として、LEDライトでの観察もしてみましたよ。

展示の「主役」といえば作品ですが、光=照明はそれを支える「影の主役」のような存在。
照明によって、作品の見え方はずいぶん変わります。
そして展示や保存のためには、作品の点検も大事な仕事です。
点検の際、学芸員はさまざまな角度からライトを当てて、時にはルーペなどを使い、細かいキズがないかなど作品の状態を確認しています。
いつもと違う作品の見方を楽しんでいただけたでしょうか。
そして「夏休みの絵画教室」 7月と8月に2回、開催いたしました。

1回目は「色」と「額縁」に注目したプログラムです。
作品を鑑賞しながら、重厚な色のなかに、明るい色を組み合わせる、アイズピリの技にも注目しました。


そして水に溶ける水彩色鉛筆を使って、思い通りの色をつくる練習をしました。
アイズピリ作品に特徴的な色と、自分の好きな色、うまく作れたでしょうか。
またアイズピリが作品のなかに自分で描いた「額縁」のような模様をアレンジして、
自分らしい額縁を考えて描いてみました。


額縁も、絵にとっては脇役のような存在ですが、
額をつけるかどうか、つけるとしたらどんな額をつけるか、実はかなり大事な要素です。
アイズピリは自分で額を選んだり、絵のなかにまで額を描いていて、やっぱり気にしていたに違いありません。
みなさん、どんな絵を組み合わせるか、楽しみになるような「額縁」を描いてくれましたよ。
2回目は本格的な「模写」のプログラムでした。
実物の作品を見ながら、鉛筆でそっくりに描いていきます。
今回は、イーゼルに画板を置いて、立って描くことに挑戦しました。


紙を立てて描くと、対象と画面、両方に向き合いながら描くことができます。
それに、絵を展示するときは、壁にかかっていますよね。
机に載せて描くよりも、展示に近い状態で描けます。
(あと立っていれば、ちょこちょこ離れて画面チェックもしやすい、というのも利点です)
みなさん、最初は慣れない様子でしたが、がんばって素敵な模写をしてくれましたので、一部ですがご紹介します。
こちらは味わいあるタッチで、丁寧に細部まで再現されていますね。

こちらは鉛筆だけなのに、コントラストがパキッとしてお見事!

こちらは元の絵の一部をトリミングして、とても格好いい作品になりました!
やさしい濃淡もきれいです。

みなさん、ご参加ありがとうございました!
尾道ではまだまだ暑さが続くようですが、
すこしでも夏の楽しい思い出になっていたら嬉しいです。
来週から展示替えのため休館いたします。
9/12(土)から始まる「アイズピリをめぐる人々 第二章:交流のなかで花開いた、晩年の世界」でも、
いろいろなプログラムを予定していますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
