スタッフブログコンサート
マザーグースの世界 〜 二重唱で愉しむイギリス・日本のうた 〜
更新日:2010年6月20日(日)
本日ミュージアムコンサート「マザーグースの世界 〜 二重唱で愉しむイギリス・日本のうた 〜 」を開催しました。
ソプラノ、アルトの二重唱と、チェンバロ、そして「語り」によるコンサートです。
マザーグースとは、イギリスで昔から親しまれている「わらべ歌」の総称です。
まず、日本の「マザーグース」である童謡や唱歌をお届けしました。
美しい四季の情景をそれぞれ謳った「おぼろ月夜」「夏の思い出」など。
音楽の教科書にも載っているような親しんだ曲ですが、本格的なハーモニーで聴くとその魅力を実感できます。
ソロで歌われた子守歌は、哀愁を帯びて心に響きます。
そして下村久江さんの軽妙な語りで、マザーグースの世界に引き込まれます。
「Three blind mice 目の見えない3匹のネズミ」では、
「ネズミ」に扮した下村さんを、向井さん・栗原さんが「おかみさん」役として
ホウキで追いかけ回すパフォーマンスでは会場が笑いに包まれました。
この歌は
「おかみさんが、ねずみを追いかけて」
「ねずみのしっぽを切って」
「ねずみがおかみさんを追いかけて」
というような、ちょっと残酷でユーモラスな内容の歌詞ですが、
「おかみさん」は当時の女王、「3匹のねずみ」は弾圧された3人の宗教家をあらわしているとのこと。
このように、マザーグースの詩には、ナンセンスや言葉遊びなどに加え、政治や事件を風刺する精神もあり、
その解釈をめぐる研究は今も続いているそうです!
最後に、元はイングランド民謡の「埴生の宿 [Home sweet home]」
そして会場のみなさまと一緒に「ふるさと」を歌いました。
なつかしく温かな気持ちになっていただけたのではないでしょうか。
盛りだくさんの内容で素敵なコンサートでした。
じめじめしたお天気が続いていますが、本日お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました!
次回のミュージアムコンサートは
8月22日(日)
【オーボエの魅力 〜チェンバロとともに〜】です。
詳細はコンサートのページをご覧下さい。