スタッフブログ子どもと美術館
「子ども学芸員の旅2010」 報告 その2
更新日:2010年8月1日(日)
さて、報告その2です。
尾道市立美術館は、【NPO法人工房おのみち帆布 立花テキスタイル研究所】との協働で 「しまなみ草木染め体験」 です!
尾道水道の対岸「向島」にある【立花テキスタイル研究所】では、地元の自然の素材を使った染織の研究開発をしています。
千光寺グラウンドの芝生広場にて、木綿のサラシを、天然染料で染めていきます。
心配していた雨も朝のうちに上がり、とにかく暑い! 真っ白のサラシが眩しいです。
でもやっぱり、青空の下、芝生の上にピッタリの内容です。
まずは、色とりどりの野菜スタンプ。
さつまいもや夏野菜のカボチャ、オクラ、ゴーヤ、ピーマンなど・・・
苦手な野菜も、スタンプにすれば好きになるかな??
ただ切っただけの野菜なのに、そのままでも形がおもしろくて、びっくり。
歓声が上がります。
組み合わせて文字を作ったり、顔を作ったり・・・といった工夫をしている子もいました。
そして次は、草木染めの手法のひとつ「ひきぞめ」。
「ヨモギ」と「ビワ」から採れた2種類の染料を、ハケで塗っていきます。
「ヨモギ」は御調の【くるび農園】からいただいたものだそうです。
【くるび農園】では、育てたヨモギの葉を、和菓子さんに卸すために加工しています。
その際にできる「絞り汁」は元々使い道のないもの。
それを染料として活用しているのですね。 優しいグリーンに染まります。
そして向島の「ビワ」の、枝と葉を煮出して作った液は、ピンクベージュに染まります。不思議ですね。
にじんで、混ざり合っているのもキレイです。
新聞記者さんも腹ばいになって、子ども達の生き生きとした表情をキャッチ!
子どもたちは元気いっぱいです!
素敵な布に大変身!
9月の作品展では、どんな展示になるのでしょうか、楽しみですね!
次は、MOU尾道白樺美術館[尾道大学]のワークショップ 《絵画の中の眼》 をレポートします。
(その前に、今日見学に来てくれた小学校の様子と、今晩のコンサートについてお先に載せることになりますが)
お楽しみに!