広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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第8回「子ども学芸員の旅」作品展

更新日:2015年9月13日(日) 【子どもと美術館】

9/5(日)〜13(日)に、第8回「子ども学芸員の旅」作品展を開催しました。



すっかり終了後で申し訳ないですが、ブログでもご報告を。

申し訳ないついでに・・・twitterにて、いろいろと日々の情報を更新しています。

よりリアルタイムな情報をお届けしていますので、ぜひチェックしてみてください。

(twitterに登録していない方でも、ホームページを見るように閲覧することができます。)


 

 

今年は初めて「むかいしま市民センターこころ」を会場に!

夏休みに行った「子ども学芸員の旅」でのワークショップの様子や作品などを展示しました。


 

 

尾道をイメージしたジオラマや・・・


 


子ども達が思い思いに絵付けをしたカップ、


 

 

耕三寺境内の仏像をめぐったマップやスケッチ、

 

 


平山郁夫美術館でつくった展覧会計画などなど・・・、盛りだくさんの内容です!

 

 

なかた美術館で子どもたちがリサーチしてくれた調書も、かっこよくファイルに綴って展示しましたよ。


 


そして例年同様、子ども学芸員たちも展示作業に参加し、元気いっぱいに飾り付けてくれました。

 


今年は早くも秋模様なので、夏の思い出を閉じ込めたような展示は、よりきらきらと輝いて見えます。


 

はつらつとした作品や、写真の中の子どもたちの楽しそうな表情、

ワークショップにとりくむ真剣なまなざしには、思わず引き込まれるようで、

たまたま通りがかった方も、足をとめてじっくり見てくださっています。


 

初日を含む週末には「尾道子ども科学展」と同時開催の効果もあり、500名以上の方がご来場くださいました!!

また、この「こころ」には支所としてだけでなく、公民館や子ども図書館などの機能もあります。

公民館活動も盛んとのことで、100以上も講座があるそうです!!



実際にたくさんの方が、講座で使うであろう様々な道具を持って来館していたり、

芝生広場やロビーでくつろぐ姿を見て、本当に憩いとよき学びの場になっているんだなあと感じました。


 

たくさんの方に、尾道市内に、6つもの美術館・博物館があること、

お互いに連携していることを知って頂く、よい機会にもなったかなと思います。

 


子ども連れでいいのかな?と、遠慮されがちな美術館ですが、なかた美術館は大歓迎です。

当館はバリアフリーがなかなか進んでいないのですが、スタッフができる限りお手伝いいたします。

小学生対象の絵画教室や、親子でご参加いただけるワークショップも企画していますので、

お子さまと一緒に、気軽におでかけいただければうれしいです。


 



 

第8回「子ども学芸員の旅」を開催しました。

更新日:2015年8月1日(土) 【子どもと美術館】

夏休みですね!

毎日きびしい暑さですが、今年も夏休み恒例のイベント「子ども学芸員の旅」を行いました。

子どもたちにもっと美術館に親しんでもらおう!と始まったこの企画は、小学生を対象にして、美術館や文化施設をめぐりながら、ワークショップなどを体験する一泊二日の旅です。

尾道市内の6つの美術館・博物館が連携した「尾道市美術館ネットワーク」の主催で、おかげさまで今年で8回目になりました。


 

 

今年のなかた美術館では、ワークショップ「ミュージアムリサーチ」を行いました。

作品について調べて、“調書”を作成してみよう、というとてもシンプルな内容なのですが、

本物の作品が目の前にあるという美術館ならではのワークショップです。

 


絵画をよく見ると、絵の具のごくごく小さな亀裂や、欠けてしまっている部分があります。

それらをきちんと記録しておくことは、作品を守るために大切な学芸員の仕事のひとつ。

そのほか作品のタイトルや作者、制作年などの情報の記録ももちろん重要です。

今回はさらに、そこに何が描かれているか、どんな描き方をしているか、などを記入して“調書”を作成しました。

 


 

まずはグループで作品をリサーチしていきます。

小さな傷などを探しながら観察していくうちに、その素材や技法が見えてきます。

さらにじっくり見ると、作品の内容や作者が工夫していた部分も見えてきます。

近づいたり、離れたりすることでも、見えるものが変わってきますし、人によってどう見えているか全然違う事もあります。

お互いの気づきを共有することで、見え方がどんどん深まっていきました。

 


その後は、各自で一枚ずつ作品を担当し、リサーチしてもらいました。

見れば見るほど、色んな気づきがあり、書ききれないほどの言葉がわいてきます。

1人でぐっと集中することで、あらためて絵画の表面には、ずいぶんとたくさんの情報があることが分かるのではないでしょうか。

 





みな真剣に取り組んでくれて、「コレクションプラス 街を描く」の作品すべての、立派な記録をつくることができました!

絵画を見る楽しみや、学芸員の仕事がどんな感じか、その一端が伝わったでしょうか。



 

そのほか今回の旅で訪ねたのは、耕三寺博物館、平山郁夫美術館、本因坊秀策囲碁記念館

圓鍔勝三彫刻美術館、尾道市立美術館、MOU尾道市立大学美術館で、合計7施設。

それぞれの館で、その特性を生かしたワークショップを体験しました。


 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちにとっては「学芸員」はもとより「展覧会」という言葉も新鮮な様子でした。

また、学年も学校もちがう友達や、美術を学ぶ大学生スタッフたちとの出会いも、大きな経験ではないでしょうか。

なかには親御さんと離れて宿泊するのは初めてという子も。

新しい友達と思い出をつくりながら、ちょっと大人になり、美術にも親しめる旅になったのではと思います。

ご参加、ご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

子どもたちとのワークショップと、『木曜日の絵画教室』のこと

更新日:2015年6月12日(金) 【子どもと美術館】

先日、ご近所の幼稚園から、園児のみんなが遊びにきてくれました。

展覧会 「コレクションプラス 街を描く」 を一緒に見ましたよ。

 


この街には、どんな建物があるかな。

家かな、お店かな。何のお店だろう。

川が流れていたり、木が茂っていたり、雪が積もっていたり。

この人はどんな会話をしてるかな。

想像がふくらみます。



よく観察したあとは、手を動かします。

ひとり一人、木のブロックに、小さな色紙を貼っていきました。



三角形と四角形を組み合わせて、ぺたぺた・・・



窓や家、橋や庭ができていきます。



たくさんの建物があつまった小さな街です。

 

 

並べてみると、さらに街らしく見えます。


 

ここの幼稚園からは、毎年こうして来てくれているので嬉しいです。

楽しい時間をありがとうございました!



さてさて、昨年から始めた 絵画教室 も、こつこつと続いております。

昨日は「コレクションプラス 街を描く」が始まってからは、最初の教室でした。

どんな作品があるか、よく見るためのスケッチをします。


 

まず家のかたちのノートを作ります。

じゃばらに折るノートなので、しっかり立ち上がっています。



そして、絵画の中から見つけたものをスケッチしていきます。

とがった屋根の形、たくさん並んだ窓、看板の文字などなど・・・



最後に、描いたノートをずらりと並べてみると、見事に街になりました!



絵画教室では、毎回、こうして展覧会や季節に合わせて、スケッチや模写、立体など、色々なプログラムを行っています。


これまで隔週“木曜日”に開催してきたので、『木曜日の絵画教室』という名前なのですが、

4月から曜日を増やしまして、火曜日にも開催しています。

 

木、火、木、火・・・と交互に毎週行っているので、実際には『火曜日と木曜日の絵画教室』ですね・・・。


このさき6月の予定は以下です。

16(火)、 25(木)、 30(火)



小学生対象で、参加費は1回1,000円。

火曜でも木曜でも、御都合にあわせて、自由に参加していただけます。

初回は無料体験できますので、ぜひお気軽にお問い合せ下さいね。

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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