スタッフブログ展覧会
15周年記念の特別講演会を開催しました!
更新日:2012年6月15日(金)
開催中の「Flowers」に関連して、
美術評論家の木島俊介さんをお招きして、
絵画にとっての「花」、静物画の歴史についてお話いただきました。
人が描いたのは、まず「動物」や「人」で・・・、と絵画の歴史をたどりながら、
植物の、発芽から花が咲き、種になってまた発芽・・・というサイクルから、人々は復活や再生という概念を生んだこと。
描かれる花にバラが多いのは、色んな地域で育つから=色んな神話や寓意が生まれたので」というお話や、
チューリップの品種が多いのは、オランダの画家が自分の描きたいチューリップを育てていったから・・・など、ちょっとトリビアルなお話、
オランダで登場したとき「スティル・レーベン」=「静止した・生きているもの」という意味だった『静物画』という概念が、フランスでは「ナチュール・モルト」=「死んでいる自然」になってしまった不思議。などなど。
一冊の本を読むような、素敵な講演会でした。
そして、今わたし達が当たり前のように見ている
「花」を自由に描いた様々な表現に至るまでに、
長い長い変革の歴史があることを再認識しました。
色んな作品を、もっともっと知りたいなと思いました。
お越し頂いた皆様、木島さん、どうもありがとうございました!