広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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チェンバロミュージアムコンサート 「輝きのしらべ」

更新日:2014年9月19日(金) 【コンサート】

こんにちは。

尾道はだいぶ涼しくなり、美術館裏の庭園も、日に日に秋らしくなっています。





さて、美術館では先月の終わりに、チェンバロミュージアム コンサート「輝きのしらべ」を開催しました。



フルートとチェンバロのアンサンブルを、川本真利江さんと小田郁枝さんの演奏で。

耳慣れたゴセックのガヴォットに始まり、G.マリの金婚式といった舞曲やオペラの曲、

やさしいメロディーのハンブルガーソナタなど多彩なプログラムでした。



今はフルートというと金属製の横笛として知られていますが、

チェンバロが活躍していたバロック時代には、笛全般を指していたそうです。

中でも一般的だったのはリコーダーに似た縦型だったのだそうです。

いまでも優しい音色のフルートは、チェンバロと相性ぴったり。

やわらかなフルートの音色に、凜としたチェンバロの音色が組み合わさって、

華やかなしらべが響きます。

 

 

バッハ親子の管弦楽組曲や、フルートソナタなど複雑な楽曲も熱演!

フルートの川本さんは演奏もさることながらトークも軽妙で、会場は大盛り上がりでした。



みなさま、お楽しみいただけたでしょうか。

多数のご観覧、どうもありがとうございました!

 

 

次回の開催日は、いつもの偶数月でなくちょっと変則的になりますので、ご注意下さい。

11月2日(日)

「秋のバロック・チェロソナタ」



東京から演奏者を招いてスペシャルな構成で行います。

どうぞご期待下さい!

 



 

 

ミュージアムコンサート 「ウィーンの空」を開催しました。

更新日:2014年6月22日(日) 【コンサート】

しっかりと梅雨らしい一日でしたが、ミュージアムコンサート 「ウィーンの空」 を開催しました。

演奏は、尾崎奏子さんのヴァイオリンと、小田郁枝さんのチェンバロです。

 

先日実は、twitterではご紹介したのですが、当館のチェンバロを作って下さった

久保田 彰さんご本人に、本格的なメンテナンスをしてもらいました!



鍵盤も、ひとつひとつの弦を弾くジャックも、すべて外して点検して、

痛んだ弦も替えていただいたり・・・。


 

 

ピカピカにしてもらって以来、初めてのコンサート本番!

幸いこれまでの状態も良いとのことでしたが、今日は一段と晴れやかで、モダンヴァイオリンにも負けない音でした。



アンサンブルと、ヴァイオリン、チェンバロそれぞれのソロで、

1934年生まれのシュニトケから、1685年生まれのバッハ、

ウィーンにゆかりのあるモーツァルトまで幅広い楽曲が演奏されました。



また、ロシア出身で、ウィーンで音楽に出会ったシュニトケは、現代を代表する前衛作曲家ですが、

今日、演奏された「古典組曲」は、現代に珍しくチェンバロとヴァイオリンのために書かれた曲だそうです。

まさに古典を踏襲しながら、時にふわっと解き放たれるような、美しい旋律を作り出しています。



今年の3月にウィーンから帰国した尾崎さんには、

今の季節のウィーンは日がとても長いこと、梅雨がなく、一年で一番美しい季節であること、

夏の夜を楽しむための、野外音楽祭「フィルムフェスティバル」ことなどを話していただきました。

音楽に身を委ねながら、さわやかな空に思いを馳せたひとときでした。


出演のお二人、ご来場いただいたみなさま、どうもありがとうございました!



 


次回は

8月24日(日) 

「輝きのしらべ フルートとチェンバロ」

 

 

 

オペラやガヴォット風の楽曲から、親しみやすいセレクトでお送りします。お楽しみに。



 

 

ミュージアムコンサート「春の海」を開催しました。

更新日:2014年4月27日(日) 【コンサート】

本日、ミュージアムコンサート「春の海」を開催しました。

大河内淳矢さんの尺八と、小田郁枝さんのチェンバロによる演奏です。


 

和洋それぞれの古い歴史のある楽器ですが、琴によく似た音色のチェンバロの音色と、尺八はぴったり!

「さくら」、「荒城の月」、「ゆうやけ」など日本のわらべうたを中心に、

なつかしいメロディーを現代的な編曲でお届けしました。

 


 

タイトルにもなった「春の海」はお正月の風物詩ですが、

実は作曲者の宮城道雄が、幼い頃を過ごした鞆の浦の海を思って作った曲だそうです!

全然知りませんでした・・・!

 

 

 

尺八にはリードがなく、吹き込む息の量で音を調整しています。

楽器を傾けることでもビブラートがかけられるので、

縦に横に、尺八を揺らしながら、同時に吹き込む息も調整することで、より複雑な表現ができるのだそうです。

日本の伝統楽器である尺八ですが、良く知っているつもりでも意外と知らないことだらけ!

 


そして本物の音色を聞く機会も、意外とないですよね。

実際には、想像よりもずっと表現豊か。

ジャズとの共演でも知られる山本邦山氏作曲の「雁」が独奏されたのですが、とても格好いい曲でした!

凜とした高らかな響きも心地よかったです。


春の陽射しにぴったりな、楽しく華やかな時間で、

ご来場いただいた皆さまも、尺八のイメージががらっと変わったのではないでしょうか。

どうもありがとうございました!



次回のチェンバロミュージアムコンサートは

「ウィーンの空」 6月22日(日)




ヴァイオリンとチェンバロで、ロマン派や現代の音楽をお届けします。

どうぞお楽しみに!



 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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