スタッフブログ展覧会
『Painters + Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)が始まりました
更新日:2021年6月19日(土)
6月12日(土)から展覧会『Painters + Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)が始まりました。
国内外で活動する21名の現代美術作家の絵画作品を集めた展覧会です。
私達と同じ今を生きる作家たちが絵画をどのようにとらえ、どのように描いているか、実際にたくさんの作品をご覧いただくことで、絵画が含む豊かな広がりと、見ることの喜びや楽しみを感じていただける内容になっているのではないかと思います。
何人かの作品をご紹介しますね。
ヒルダパラフォックスはメキシコ在住で、2018年には尾道でも滞在制作を行った作家です。
この作品で描かれたポーズは、世界各地の水が不足する地域で共通して、女性の役割として強いられる“水くみ”を象徴しています。
迷いのないフォルムと鮮やかな色彩によって、葛藤や抵抗と同時に、女性が持つ強さを肯定しています。
木下令子の作品は、折り目や皺など布が持つ形状に、エアブラシで霧状の絵の具を吹き付けることで制作されています。
布や紙といった絵画を支える素材(支持体)の在り方に着目し、そこにある物質的な痕跡や、光によって浮かび上がる陰影に寄り添い、絵の具を重ねることで、素材が記憶する時間そのものを絵画として定着させています。
アンドリュー シュタールは大きな画面のなかに、自身の思考や体験、旅の記憶などを並置し、過去と現在、現実と夢想が入り交ざった世界を展開しています。
新型コロナウイルスのパンデミックによって身体的・社会的な自由が制限されるなかで、描くことや想像することはどこまでも自由である、と力強く語りかけてくるかのようです。
現代の作家たちが絵画として表現するのは、彼らが確かに見た、そこに存在するもの、物語や記憶、想像の風景、あるいは絵画の存在そのものを揺さぶるようなものまで実に様々です。
当館が所蔵する近代絵画のコレクションとともに、時代や国境を越えて集った作品を一堂にご覧いただくことで、より絵画の楽しみを深めていただければ幸いです。
『Painters + Collection 2021』(ペインターズ+コレクション2021)の会期は10/3(日)まで
当面の間、ご来館の皆様には、感染防止対策にご協力いただいています。
何卒よろしくお願い申し上げます。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。
・ご来館の際はマスクの着用をお願いいたします。
・入館時に手指の消毒と検温にご協力をお願いいたします。
・館内では会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。
・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
※感染防止対策(換気や屋外での開催、定員の縮小、マスク着用等)を徹底した上で、関連イベントも順次再開しております。
※混雑具合や、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。