「Collections -時間と空間の交差-」がはじまりました。
更新日:2024年3月10日(日) 【展覧会】
3月2日[土]より「Collections -時間と空間の交差-」を開催しています。
今回から、コレクションの全体像をより分かりやすくご紹介できるよう、展示室ごとにカテゴリを設けた回遊式の展示としています。
第1〜3の展示室では、当館コレクションを代表するフランスの具象画家ポール・アイズピリのコレクション、
そして第4展示室を2つのゾーンに分けて、日本近代洋画の作品と、“エコール・ド・パリ”を中心とするフランス近代絵画のコレクションを展示しています。
必ずしも、具体的なテーマや順路に沿って見なくても良いように展示していますので、よりシンプルに、それぞれの作品をご覧いただけるかと思います。
そして、尾道ゆかりの画家・小林和作の没後50年を迎えるにあたり「小林和作記念室」を常設いたしました。
尾道の街で今も敬愛される“和作さん”らしく、個人蔵で大事にされてきた作品もお借りしています。
そのほか旧居で手元にあった品や写真なども展示しています。
通年でご覧いただけますので、遠方からお越しの方にも、また改めて地域の皆様にも、小林和作の創作活動に触れていただければ幸いです。
なかた美術館の教育普及プログラム「nakata Labs(なかたラボ)」も、新しいプログラムを企画しています。
いつも、手を動かして描いたり作ったりする活動がメインでしたが、
今回はそれに加えて、いろいろな方法で楽しく「みる」ワークショップもご用意しています。
絵を見るのが好きな方、つくるのが好きな方、そんなに詳しくないんだけど…という方まで、
どなたさまも、きっと絵を見るのがさらに楽しくなるはず。
もちろん、いつものように、たのしく作るワークショップもあります。ぜひお気軽にご参加ください。
展覧会のページやSNS(旧twitter)(instagram)でも詳細をご案内していきます。
日増しに春が感じられるようになりました。
初めての方も、いつも来てくださっている方も、ぜひ足を運んでいただき、作品に親しんでいただければ嬉しいです。
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「Collections -時間と空間の交差-」
会期 = 3/2(土)〜 9/1(日)
開館時間 = 9:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日 = 月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料 = 一般800円、団体・障害者割引500円、中・高・大学生300円(市内の学校に通う学生、小学生以下無料)
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「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」
更新日:2023年10月20日(金) 【展覧会】
ただいま開催中の展覧会では「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」と題して、大正から昭和にかけて日本の"洋画"を切り開いた画家たちの作品をご紹介しています。
油絵は明治以降、ヨーロッパから日本に本格的に導入され、遠近法や陰影の描写による写実的な表現や、そこに描き出される西洋の文化は大きな驚きを持って迎えられます。
新たな出会いを経た画家たちは、歴史も風土もまったく異なる日本で、どのように作品を描くべきか模索していきます。
大正から昭和にかけては多くの画家がフランスをはじめヨーロッパに遊学し、フォービスムやキュビスム、エコール・ド・パリなどの先進的で多彩な表現にも大いに刺激を受けました。
本展では、梅原龍三郎や須田国太郎など、西洋に学びながらも日本の伝統や風土に向き合い、表現を磨いた画家や、
藤田嗣治や荻須高徳などフランスの地に根付いて個性を発揮した画家たちの作品をご覧いただけます。
また彼らが学んだピエール=オーギュスト・ルノワールや、ジョルジュ・ルオーといったフランスの近代画家たちの作品や、
国内外の美術を伝える上で大きな役割を果たした文芸誌『白樺』や美術雑誌『みづゑ』といった資料、
尾道を拠点にした洋画家・小林和作の作品も、新たな関連資料とともに展示しています。
変化する時代の中で、自身の表現を探求した画家たちの個性豊かな作品をお楽しみください。
展覧会「日本の風土と油絵 -日本近代絵画コレクション-」は 2024年2月18日(日)まで開催しています。
暑さも少し落ち着き、おでかけの機会も増えてきたかと思います。この機会にどうぞお立ち寄りください。
「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」
更新日:2023年3月8日(水) 【展覧会】
あっという間に季節が移り、ずいぶん春らしくなってきましたね。
当館では展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」が始まっています。
フランスは中世以来、西ヨーロッパの中心として多様な芸術文化を育んできました。
特に19世紀以降のパリは、近代化とともに多くの画家や作家が集い、個性豊かな作品が生み出された街です。
本展では当館のコレクションから、パリで生まれた画家や、様々な国や地域からパリに移り住んで活躍した画家たちの作品を展示しています。
今回の見どころの一つが、パリのモンパルナス地区に生まれた画家ポール・アイズピリの初期の作品群です。
明るい色使いと軽快なタッチで語られることが多いアイズピリですが、初期の作品には意外なほど重厚な色彩と、力強いマチエールを見ることができます。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。