広島県尾道市(しまなみ)の美術館/ポール・アイズピリ、ピカソ、ルオー、小林和作、梅原龍三郎、中川一政、林武などを所蔵。チェンバロによるコンサートやフレンチレストランでの食事も楽しめます。

 
なかた美術館
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「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」

更新日:2023年3月8日(水) 【展覧会】


あっという間に季節が移り、ずいぶん春らしくなってきましたね。

当館では展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」が始まっています。



フランスは中世以来、西ヨーロッパの中心として多様な芸術文化を育んできました。

特に19世紀以降のパリは、近代化とともに多くの画家や作家が集い、個性豊かな作品が生み出された街です。

本展では当館のコレクションから、パリで生まれた画家や、様々な国や地域からパリに移り住んで活躍した画家たちの作品を展示しています。




今回の見どころの一つが、パリのモンパルナス地区に生まれた画家ポール・アイズピリの初期の作品群です。

明るい色使いと軽快なタッチで語られることが多いアイズピリですが、初期の作品には意外なほど重厚な色彩と、力強いマチエールを見ることができます。

彼の生家である骨董屋を描いた初期の大作や、晩年のインタビュー映像、アトリエの写真なども展示しています。




パリが描かれた風景画も展示しています。

ユトリロが描くどこか淋しげなセーヌ河畔や、クリスタンが切り取ったカフェの喧騒からは、街が持つ表情の多彩さが感じられます。

様々な画家が描いたノートルダム大聖堂やエッフェル塔など、シンボリックな建造物に注目して見ていただくのも楽しいかと思います。
 




そのほかコローやルノワール、“エコール・ド・パリ”の代表的な画家である藤田嗣治やシャガールなどの作品を一堂に展示しています。
 
一点、一点の魅力を味わっていただくもよし、フランスの美術の歴史を“ざっくり”まとめたパネルコーナーもありますので、歴史的な背景を踏まえて見ていただくのもおすすめです。

さらに深く知りたいという方は、ショップコーナーの書籍や画集も、ぜひお手にとってみてくださいね。





このたびは当館では初めての【夜間開館】も行います。

3/15(水)〜3/19(日) は 夜20時まで開館していますので、 日中お忙しい方、いつもとは違う雰囲気で展覧会を楽しみたい方、いかがでしょうか。

まだまだ肌寒い日もありますが、ぜひ春の夜を美術館で過ごしてみませんか。
 

 

当館では 3/13(月)以降も、みなさまに安心してご来館いただけるよう、引き続き新型コロナウイルス感染症の予防対策を行ってまいります。

みなさまのマスクの着用は任意となりますが、ご入館の際の手指消毒や検温、館内の混雑回避や「咳エチケット」等へのご協力をお願い申し上げます。




展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」は  2023年8月27日(日)まで開催しています。

どうぞおでかけください。




 
 

寒い寒い冬のお楽しみのひとつ、毎年恒例のクリスマスのミュージアムコンサートを開催しました。

今回は、クリスマスにまつわる2つのお話の朗読と、チェンバロの演奏によるプログラムです。

朗読は山川生美さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏です。


まずは「ちいさなもみの木」です。

森のはずれで生きている「もみの木」を主役に、季節のめぐりと子どもたちの成長を描いたおはなしです。

もみの木という存在に、こんな心があったらと思うと、あたたかな気持ちになります。


 

山川さんの朗読は落ち着いた声色で、ひとつひとつの言葉が優しく響きます。

そして音楽がさらに物語を彩って、情景や登場人物たちの気持ちを想像させてくれました。


 


もうひとつのお話はバレエでもおなじみの「くるみわり人形」です。

クリスマス・イブの夜を舞台に、小さな女の子クララが人形たちと大活躍します。

夢だけど、夢じゃないような、不思議さとわくわく感もクリスマスにぴったりです



バレエ音楽やクリスマス・キャロルなど、おなじみの曲もたくさんのプログラムで、

楽しいひとときをお過ごしいただけたのではないかと思います。


 


さまざまなことがある日々の中で、みなさまとともに穏やかなクリスマスを迎えることができる幸せに、改めて思いを馳せる時間になりました。

どうもありがとうございました。


 

 

2023年は4月からまた定期的なコンサートの開催を予定しています。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

  

 

ワークショップ「尾道水道を渡る渡る船」を開催しました

更新日:2022年11月25日(金) 【nakata Labs  なかたラボ】

こんにちは!

先日開催したワークショップ「尾道水道を渡る船」の様子をお伝えします。

 

尾道は古くから造船業が盛んな街で、本州側の中心市街地と対岸の向島の間にある「尾道水道」には修理を待つ船やタグボートが行き交っています。造船所では大きなタンカーも見ることができます。

また尾道水道には住民が通勤や通学のために使う「渡船」も行き交っていて、尾道では暮らしのすぐ側に船があり、とても馴染み深い乗り物なのです。

 

展示している尾道の風景画の中にも、船がたくさん描かれています。

 

 

 

今回のワークショップでは、身近にある船や憧れの船、空想の船を作ってもらいました。

 

 

 

 

船の土台となるのは断熱材。あらかじめ船の甲板の形にカットしています。

軽くて加工も簡単な、便利な素材です。

 

 

 

 

針金やストローを刺したり、テープを巻いたりして装飾していきます。

 

 

 

 

例えば、こんな風にプスプスっとストローを差し込んで

 

 

 

 

屋根をつけると、日除けつきの釣り船になりました!

 

 

 

 

こちらは消防艇。たくさん放水できるように赤いストローがたくさん付いています。

 

 

 

 

断熱材を積み木のように重ねて、豪華客船のイメージ。

たくさんの人が乗れそうですね。

 

 

 

こんな工夫も。

小さな木片に人やカーテンが描かれています。

 

 

船に貼り付けると窓になりました!

人が船から外を覗いているようです。

カラフルなシールでタイヤを表現して、可愛らしい船になりそうです。

 

 

 

船が出来上がったら、水上を走らせてみました。

実は船の下には手廻しのスクリューを取り付けています。

 

 

スクリューを回して、そおーっと水に浮かべます。

 

 

 

「東京消防庁」のカイトもついてかっこいい!

 

 

素敵な配色の船。

こんな船があったらぜひ乗ってみたいです!

 

 

円窓が印象的な船。どんなところも走れそうです。

 

 

忠実に再現された豪華客船。

屋上にはテニスコートやプール、救命ボートも付いています。

 

 

海の上でのんびりと暮らせそうな船です。

 

 

出来上がった船はどれもこだわりの詰まった楽しい船になりました。

参加者の皆さん、ありがとうございました! 

 

 

 

 

 

 

 
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広島県尾道市(しまなみ)の美術館 コレクションは、フランス現代具象画家ポール・アイズピリ、ピエール・クリスタン、エコール・ド・パリを中心としたフランス近代絵画、梅原龍三郎、中川一政、林武ら日本近代絵画、尾道を代表する小林和作、絵のまち尾道四季展招待作家作品など、国内外の洋画を中心とした約200点。
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。

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