「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」
更新日:2023年3月8日(水) 【展覧会】
あっという間に季節が移り、ずいぶん春らしくなってきましたね。
当館では展覧会「パリの馨り -フランス近代絵画コレクション-」が始まっています。
フランスは中世以来、西ヨーロッパの中心として多様な芸術文化を育んできました。
特に19世紀以降のパリは、近代化とともに多くの画家や作家が集い、個性豊かな作品が生み出された街です。
本展では当館のコレクションから、パリで生まれた画家や、様々な国や地域からパリに移り住んで活躍した画家たちの作品を展示しています。
今回の見どころの一つが、パリのモンパルナス地区に生まれた画家ポール・アイズピリの初期の作品群です。
明るい色使いと軽快なタッチで語られることが多いアイズピリですが、初期の作品には意外なほど重厚な色彩と、力強いマチエールを見ることができます。
ミュージアムコンサート「クリスマスのおはなし 〜朗読とチェンバロで〜」
更新日:2022年12月27日(火) 【コンサート】
寒い寒い冬のお楽しみのひとつ、毎年恒例のクリスマスのミュージアムコンサートを開催しました。
今回は、クリスマスにまつわる2つのお話の朗読と、チェンバロの演奏によるプログラムです。
朗読は山川生美さん、チェンバロは小田郁枝さんの演奏です。
まずは「ちいさなもみの木」です。
森のはずれで生きている「もみの木」を主役に、季節のめぐりと子どもたちの成長を描いたおはなしです。
もみの木という存在に、こんな心があったらと思うと、あたたかな気持ちになります。
山川さんの朗読は落ち着いた声色で、ひとつひとつの言葉が優しく響きます。
そして音楽がさらに物語を彩って、情景や登場人物たちの気持ちを想像させてくれました。
もうひとつのお話はバレエでもおなじみの「くるみわり人形」です。
クリスマス・イブの夜を舞台に、小さな女の子クララが人形たちと大活躍します。
夢だけど、夢じゃないような、不思議さとわくわく感もクリスマスにぴったりです。
バレエ音楽やクリスマス・キャロルなど、おなじみの曲もたくさんのプログラムで、
楽しいひとときをお過ごしいただけたのではないかと思います。
さまざまなことがある日々の中で、みなさまとともに穏やかなクリスマスを迎えることができる幸せに、改めて思いを馳せる時間になりました。
どうもありがとうございました。
2023年は4月からまた定期的なコンサートの開催を予定しています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ワークショップ「尾道水道を渡る渡る船」を開催しました
更新日:2022年11月25日(金) 【nakata Labs なかたラボ】
こんにちは!
先日開催したワークショップ「尾道水道を渡る船」の様子をお伝えします。
尾道は古くから造船業が盛んな街で、本州側の中心市街地と対岸の向島の間にある「尾道水道」には修理を待つ船やタグボートが行き交っています。造船所では大きなタンカーも見ることができます。
また尾道水道には住民が通勤や通学のために使う「渡船」も行き交っていて、尾道では暮らしのすぐ側に船があり、とても馴染み深い乗り物なのです。
展示している尾道の風景画の中にも、船がたくさん描かれています。
今回のワークショップでは、身近にある船や憧れの船、空想の船を作ってもらいました。
船の土台となるのは断熱材。あらかじめ船の甲板の形にカットしています。
軽くて加工も簡単な、便利な素材です。
針金やストローを刺したり、テープを巻いたりして装飾していきます。
例えば、こんな風にプスプスっとストローを差し込んで
屋根をつけると、日除けつきの釣り船になりました!
こちらは消防艇。たくさん放水できるように赤いストローがたくさん付いています。
断熱材を積み木のように重ねて、豪華客船のイメージ。
たくさんの人が乗れそうですね。
こんな工夫も。
小さな木片に人やカーテンが描かれています。
船に貼り付けると窓になりました!
人が船から外を覗いているようです。
カラフルなシールでタイヤを表現して、可愛らしい船になりそうです。
船が出来上がったら、水上を走らせてみました。
実は船の下には手廻しのスクリューを取り付けています。
スクリューを回して、そおーっと水に浮かべます。
「東京消防庁」のカイトもついてかっこいい!
素敵な配色の船。
こんな船があったらぜひ乗ってみたいです!
円窓が印象的な船。どんなところも走れそうです。
忠実に再現された豪華客船。
屋上にはテニスコートやプール、救命ボートも付いています。
海の上でのんびりと暮らせそうな船です。
出来上がった船はどれもこだわりの詰まった楽しい船になりました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。