ピアノコンサート トウヤマタケオ 『四辺は森として』を開催しました。
更新日:2022年2月1日(火) 【コンサート】
先日ピアノコンサート トウヤマタケオ 『四辺は森として』を開催しました。
尾道在住の音楽家トウヤマタケオさんの新作アルバムを記念したコンサートです。
トウヤマさんの作る音楽は、シンプルで構築的で、芯があるけど柔らかく、程よい距離感で寄り添ってくれます。
優しい音色と旋律は、どこか遠い場所や懐かしい過去へ連れて行ってくれるようでもあり、風景画の展覧会にもぴったりです。
この日は寒い夜でしたが、その分空気が澄んで、音がよりくっきりと響きます。
(写真はリハーサル時のものです)
目の前で、ひとつひとつの音が重なり合って会場に広がっていく時間は、まさにライブならではの幸せなものになりました。
そして一曲だけ、実はスタッフも小さな楽器で演奏に加わらせていただきました!
高い空に鳥がさえずり、風が吹き渡って、羊や牛たちがゆったりと草を食んでいる…そんな情景が浮かんでいたら嬉しいです。
トウヤマさんは以前はよく、その場で来場者の方といっしょに歌ったり、音を作っていったりするような演奏をされていました。
今回はスタッフが参加させていただきましたが、また多くの方と一緒に参加できる日が来てほしいです。
なお今回の開催にあたっては、広島県の基準に則って感染症予防対策を行い、トウヤマさんやご来場の皆様にも多大なご協力をいただきました。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/465777.pdf
おいでいただいた皆様、あたたかく見守ってくださった皆様、どうもありがとうございました。
また、当日皆様へお渡しした招待券は券面にある日付から1年間有効です。次回やその次の展覧会も鑑賞できますので、ぜひご利用ください。
ミュージアムコンサート「音楽に夢をのせて ヴァイオリンとチェンバロ」を開催しました
更新日:2021年12月26日(日) 【コンサート】
12月19日に、ミュージアムコンサート『音楽に夢をのせて ヴァイオリンとチェンバロ』を開催しました。今回は、小田郁枝さんのチェンバロ演奏に加えて、上土居宏予さんのヴァイオリン演奏も行われました。
ヴィヴァルディの「四季」より「冬」の第2楽章など、この季節ならではの楽曲も演奏していただきました。「冬」は、有名な「春」よりも静かで落ち着きのある旋律ですが、寂しさなどはなく、冬のあたたかい部屋の中にいるようなぬくもりを感じられる楽曲でした。
バッハの「無伴奏パルティータNo.3より ガヴォットとロンド」は、華やかで楽しげな曲調でした。聴いていると気持ちが明るくなるような曲ですが実は、上土居さんが尾道やなかた美術館のことをイメージしながら選んでくださった曲だそうです。素敵な楽曲を選んでいただき嬉しい気持ちでいっぱいです。
ラモーの「めんどり」は、チェンバロの音色で文字通りめんどりの鳴き声が再現されていて、一風変わった面白い曲です。小田さんがこの曲を選んでくださった理由は、次に演奏されるビーバーの「描写的なヴァイオリン・ソナタ イ長調」にありました。
なんと、この曲も動物の鳴き声を楽器で再現していて、しかも、かっこうや蛙、めんどり、おんどり、うずら、猫と、実にたくさんの動物が登場します!
チェンバロとヴァイオリン、それぞれの楽器でさまざまな動物の鳴き声を響かせてくださいました。
アンコールでは、クリスマスに近い時期ということで「きよしこの夜」が演奏されました。音楽の素敵な贈り物をいただきました。
年内のコンサートは今回が最後でした。
ご来場いただいた皆様、出演者のお二方、ありがとうございました!
なかた美術館では皆様に心休まるひとときをご提供できるよう努めてまいります。
ご来館の皆様へは以下のことをお願いしております。併せて<ご来館のみなさまへのお願い>もご確認ください。
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・発熱や咳など体調不良がある場合は、来館をご遠慮ください。
・ご入館の際のアルコール消毒と検温にご協力ください。
・館内での咳エチケットや、適宜マスクの着用にご協力ください。
・アルコール消毒液やハンドソープを設置していますので、ご自由にお使いください。
・館内では大きな声での会話を控え、人との距離を保ってご鑑賞ください。
・やむを得ず入館制限を行う場合がございますので、ご了承ください。
・団体鑑賞の受け入れや館内でのイベントについて、対策を施した上で順次再開しています。
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次回のコンサートについては決まり次第、このブログやチラシ等でお知らせします。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
ワークショップ「窓際のオーナメント」を開催しました
更新日:2021年12月19日(日) 【nakata Labs なかたラボ】
尾道も急に寒さが厳しくなって初雪も降りました。
先日開催したワークショップ「窓際のオーナメント」の様子をお伝えします。
まずは、アルベール・マルケ「サン・ミッシェル河岸からノートルダムを望む」を鑑賞。
マルケはパリの街を一望できるアトリエで制作していました。
絵をじっくり見て「季節」がいつ頃かを推測します。
階段や橋の手すりに雪が積もっています。と、言うことは?
そう、季節は冬です。
今回のオーナメント作りは
マルケのアトリエの窓辺に似合いそうな
あたたかみのある羊毛とフェルトを使って作りました。
リボンやビーズなど、様々な材料を揃えていたので、
作り方を説明している時も、みなさんの「早く作りたい!」という
ワクワクした気持ちが伝わってきました!
まずはデザインを考えます。
そして、専用の針を使って羊毛を丸く切り抜いたフェルトに貼り付けていきます。
鋭い針なので、初めは怖がっている子もいましたが、だんだん手慣れてきましたよ。
チクチクと羊毛を刺していくと…
こんなふうに模様を描くことができました。
フェルトと羊毛は仲間なので相性が良く(フェルトはアクリル素材が多いですが)
針で刺すとしっかり引っ付きます。
出来上がったものがこちらです!
クリスマスをイメージしたものもあれば
好きな模様や生き物をデザインしたものもありました。
どれも一生懸命作ったのが伝わってくる、あたたかみのあるオーナメントに仕上がりました。
参加者の皆さん、ありがとうございました!
音楽鑑賞の場として、所蔵のチェンバロを中心としたバロックコンサートを定期的に開催するほか、ジャズやクラシックなど様々なジャンルの演奏家によるディナー付きコンサートも企画・開催しています。併設するフレンチレストラン「ロセアン」では、ランチ・ティータイムはもちろん、美術館閉館後もゆったりとした空間でライトアップされた庭園を眺めながらの本格的なディナーが楽しめます。